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# 5 ユースケース：FoRが創り出す4つの循環シナリオ

FoRの強みは、デジタルなプロトコルでありながら、常に「具体的な現場（フィールド）」と地続きである点にあります。以下に示す活用例は、人と自然、都市と地域の関係性を再定義する実験的なシナリオです。「自然にとって良い影響のある活動を行う」という前提さえあれば、その活用方法は無限に広がります。初期フェーズでは、ひとつの活用モデルに限定せず、通貨の価値とインパクトをさまざまな角度から検証していきます。

#### 5.1 【都市×森林】 都市緑化にインセンティブを

「Comoris（コモリス）」は、都市の遊休地を活用して森をつくるシェアフォレストサービスです。都市の小さな緑（シェアフォレスト）を育てる活動を、楽しみながら持続させる活動に、インセンティブとしてFoRが寄与します。そのFoRは、体験イベント等の参加に利用でき、ケアと楽しみの好循環を生み出します。

**アクション:** シェアメンバーが都市拠点で水やりや草取り、植物の観察を行う。

**報酬:** 森のケア活動への貢献を可視化する「Toban（当番）」アプリを通じ、貢献量に応じて、各メンバーがFoRを獲得することができる。

**還元:** 貯まったFoRを、ワークショップ参加費やオリジナル商品の購入に利用し、植物に対する学びが深まる。

#### 5.2 【地域×都市】 パートナーとしての関係人口創出

FoRは、都市と遠方の山村を行き来するための媒体ともなります。FoRを携えて、木々の香りに満ちた宿に泊り、森の恵みを活かしたイベントに参加することで、ユーザーはただの観光客ではなく、村の豊かな未来を共に創る「森のパートナー」として迎え入れられます。

**アクション:** 地方の芸術祭やツアーに、FoRによる割引き枠を使って参加する。

**報酬:** 現地で森林再生や環境配慮行動でFoRを獲得し、地域とのつながりを実感する。

**還元:** 決済の一部が自動でCollective Walletへ還流し、イベント終了後も森の維持管理や保全に充てられる。

#### 5.3 【企業×自然】 企業活動を「生きた循環」に接続

法人での活用例として、社員同士で「サンクスカード」を送るようにFoRを送り合うことも可能です。見過ごされがちな「感謝」の気持ちが組織文化となり、同時に、都度「森の再生」へと資金還流する特色が、社員一人ひとりの日常の中にネイチャーポジティブな社会的責任（CSR）を実装します。

**アクション:** 企業がFoRを購入し、森の再生を支援する。支援額に応じたFoRを、社員向けの「社内エコ通貨」として配布する。

**報酬:** 社員は社内カフェや福利厚生でFoRを利用でき、企業は環境に資する活動として報告可能となる。

**還元:** 企業の資金が、現場のケア活動へと還流する。

#### 5.4 【市民×自然】 シビックサイエンスによる生物多様性

「自然が豊かになった」ことを客観的に示すために、市民参加型の科学技術（シビックサイエンス）を導入します。森林の健康状態のバロメーターである「土壌の生物多様性」を指標化し、「土」から「データ」を経て「デジタル価値」へとつなぐことで、見えにくい場の豊かさを資産化します。

**アクション:** 市民ボランティアが土壌をサンプリングし、環境DNA（eDNA）解析により微生物の多様性を数値化する。

**報酬:** サンプリング活動に対してFoRを獲得する。EAS（Ethereum Attestation Service）により解析結果がオンチェーンで証明され、市民が「データ保有者」として認定される。

**還元:** 科学的根拠に基づいた「クレジット」が発行され、森林再生の成果が可視化・資産化される。

FoRの仕組みは、これらすべての活動を「10%の資金の自動還流」という共通のコードでつなぎます。ここに挙げた4つのシナリオは、FoRが描き出す未来の断片にすぎません。FoRは、特定の用途に縛られるプロダクトではなく、それぞれの土地やコミュニティが抱える固有の課題や創造的な介入を受け入れる「余白」を持っています。自然と人間の関係性を編み直そうとするあらゆる試みが新たなユースケースとなり、FoRのエコシステムを豊かにしていくことを期待しています。


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